Wordでは隠しコマンドを入力するとダミー文章を一瞬で表示できる機能があります。
隠しコマンドの種類は全部で3種類、いずれもダミー文章が表示されますので1つずつ解説していきます。
活用場面は限られると思いますが、何でも良いから紙面いっぱいに適当な文章を表示させたい時に役立ちます。
フォントチェックやテストプリントにも活用できそうですね。
コマンドの動作確認
1.Wordの新規文書を開き、1行目に半角で『 =rand() または =RAND()』と入力してEnterキー
大文字小文字は問わず半角で、イコール「=」・アール「R」・エー「A」・エヌ「N」・ディー「D」・開始カッコ「 ( 」・閉じカッコ「 )」の順に入力し、エンターキーを押して改行します。
2.下図のダミー文章が表示されれば成功です!
Wordのオプション設定
1.「ファイル」をクリック
2.下の方にある「オプション」をクリック
3.「文章校正」をクリック
4.「オートコレクトのオプション(A)…」をクリック
5.「入力中に自動修正する(T)」にチェックを入れて「OK」ボタンをクリック
6.新規文書を開き、1行目に半角で『 =rand() または =RAND()』と入力してEnterキーで操作確認
ダミー文章が表示されれば成功です!
引数について
『 =RAND() 』のカッコ内に引数を入れる事で長文や短文が自由自在に!
✅ 具体的な数字を入れて検証してみましょう。
✅ 引数はカッコ内に「 (5,3) 」のようにカンマ区切りで2つの数字を入れて使用します。
✅ 最初の引数「5」は赤丸数字で表した5つの段落(改行)で構成された文になります。
✅ 2番目の引数「3」は1つの段落に3つの句点「。」つまり、3つの文章で構成されている段落になっています。
1ページを全体を埋め尽くすには?
余白が標準の場合は「 =rand(1,33) 」で1ページ全体が埋め尽くされる
余白を狭いに設定した場合は「 =rand(1,47) 」で1ページ全体が埋め尽くされる
その他のコマンド
『 =lorem() 』でラテン語のダミー文章
大文字小文字は問わず半角で、イコール「=」・エル「L」・オー「O」・アール「R」・イー「E」・エム「M」・開始カッコ「 ( 」・閉じカッコ「 )」の順に入力し、エンターキーを押して改行します。
Google翻訳するとラテン語と表示されます。
全体を埋めるには『 =loren(1,77) 』
翻訳してみると…?
翻訳してみましたが、一部翻訳できてない部分や、意味不明な文章や単語の羅列になっています。
『 =land.old() 』 で、Word2003の紹介文
大文字小文字は問わず半角で、イコール「=」・アール「R」・エー「A」・エヌ「N」・ディー「D」・ドット「.」・オー「O」・エル「L」・ディー「D」・開始カッコ「 ( 」・閉じカッコ「 )」の順に入力し、エンターキーを押して改行します。
まとめ
✔ Word97以降で使える機能
✔ Windows版だけでなく、iOS版、Android版、Mac版で使える
✔ Web版では『 =rand() 』のみ対応
✔ パワーポイントは、スライドのテキストボックス内に『 =rand() 』と入力する事でダミーテキストを表示