【社内LAN・家庭内LAN】Windowsネットワークトラブル3選

Windows環境にて社内で実際に起きた事例を元に『良く起こるネットワークトラブル3選』として解決法を紹介したいと思います。

以下、3つの事例でお悩みの場合は、解決できる可能性が高いので是非お試しください。問題解決には3つのアプリケーションを使用しますので、Windows10初心者の方向けにアプリの開き方から解説していきます。

1、「ネットワーク上の共有フォルダ」にアクセスできない。

2、共有フォルダを開こうとすると「ネットワーク資格情報」の入力を毎回求められる。

3、ファイルの移動やコピーしようとすると「これらのファイルは、コンピュータに危険を及ぼす可能性があります」と警告が出る。

記事作成日:2021年4月1日(木)

解決に必要なアプリの開き方

トラブル解決法の前に「Windows10」初心者のために問題解決に使用する3つのアプリケーション(コントロールパネル、コマンドプロンプト、インターネットエクスプローラー)の開き方について解説していきます。特によく使うアプリはタスクバーに登録したりスタートにピン留めしておくと、Windows10の使い勝手が向上します。

※ピン留めとは、アプリケーションを開く時に右クリックメニューを出して「スタートにピン留めする」を選択すると、スタートメニュー右側にアプリケーションが登録されて、次からの起動が楽になります。

「コントロールパネル」の開き方

「①スタート」→「②Windowsシステムツール」→「③コントロールパネル」の順に左クリックで起動します。

※最後の「③コントロールパネル」の所で右クリックするとメニューが出てくるので「スタートにピン留めする」を選択すると、スタートメニュー右側に登録されるので、次からコントロールパネルの起動が楽になります。

「コマンドプロンプト」の開き方

「①スタート」→「②Windowsシステムツール」→「③コマンドプロンプト」の順に左クリックで起動します。

「インターネットエクスプローラー」の開き方

「①スタート」→「②Windowsアクセサリ」→「③Internet Explorer」の順に左クリックで起動します。

ネットワークの「共有フォルダ」にアクセスできない

このネットワークリソースを使用するアクセス許可がない可能性があります。アクセス許可があるかどうかこのサーバーの管理者に問い合わせてください。』と表示され、ネットワーク上の共有フォルダにアクセスできない場合。

【ケース1】パソコン1で共有フォルダを作り、パソコン2からアクセスしてみたら、エラーが出てアクセスできない。

解決策1:パスワードの保護共有を無効化する

1、共有フォルダのあるパソコンで「コントロールパネル」を開く

2、「ネットワークとインターネット」を開く

3、「ネットワークと共有センター」を開く

4、「共有の詳細設定の変更」を開く

5、「すべてのネットワーク」を展開し「共有を有効にして、ネットワークアクセスがある場合はパブリックフォルダー内のファイルを読み書きできるようにする」及び「パスワード保護共有を無効にする」が選択されている事を確認します。

解決策2:共有フォルダのアクセス権を見直す

1、「共有したいフォルダ」を右クリック→「プロパティ」

2、「共有(S)…」をクリック

3、「Everyone」を追加し、必要に応じてアクセス許可のレベルを変更

4、「共有(H)」ボタンをクリック

解決策3:Pingが通るか確認

1、コマンドプロンプトを開いてPingが通るか確認してみましょう。


2、半角入力で「ping」と入力、半角スペース、共有フォルダがあるパソコンの「コンピュータ名」または「IPアドレス」を入力します。

3、画像のように応答が返ってきたら、LANケーブルやネットワークハブに問題は無い事が確認できました。

解決策4:パソコンを再起動

1、「解決策1」「解決策2」「解決策3」ともに問題が無かったら、パソコンを再起動してから共有フォルダにアクセスしてみましょう。

解決策5:【ケース2】に進む

1、ここまできて解決できなかった場合はマスターブラウザに問題がある可能性があるので、ケース2に進んで下さい。

【ケース2】今までアクセスできていた共有フォルダが急にアクセスできなくなった。

このケースはネットワーク上にパソコンの他にサーバーが設置してあり、停電や予期せぬサーバーのシャットダウン、予期せぬサーバーの再起動が原因『マスターブラウザ』が性能の低いパソコンになってしまった時に起こりうる事例です。
「さっきまで、アクセスできていたのに」「昨日までアクセスできていたのに」
など、急に共有フォルダに繋がらなくなった時の対処法を解説していきます。
1、『Man’s Serch MasterBrowser』というアプリケーションを使うと、ネットワーク内のマスターブラウザがわかります。
2、https://mam-mam.net/download/msbrowse.htmlにアクセスし、『Man’s Serch MasterBrowser』をダウンロードして下さい。アプリの使い方は、ダウンロードサイトで確認できます。
3、IPアドレスやコンピュータ名を見て、サーバー以外のパソコンがマスターブラウザになっていた場合、サーバー以外のパソコンを全てシャットダウンし、10分程度時間を置いてから、シャットダウンしたパソコンを起動します。
4、『Man’s Serch MasterBrowser』でマスターブラウザを確認してサーバーがマスターブラウザになっていれば、共有フォルダへのアクセスが可能になったかを確認します。

【ケース3】新しく買ってきたWindows10のPCだけ繋がらない

Widonws10のエディションが「Professional」の場合に良く起こる事例です。
1、「コントロールパネル」を開く
2、「プログラム」を開く
3、「Windows機能の有効化または無効化」を開く
4、SMB 1.0/CIRSクライアントにチェックを入れる。サーバーと自動削除の項目はチェックがあっても無くてもOK。
5、パソコンを再起動して共有フォルダにアクセス

「ネットワーク資格情報」を毎回求められる

NASで起こるケースで「資格情報を記憶する」にチェックを入れてもパソコンを再起動したり、時間を置いてアクセスすると資格情報の入力を求められる場合があります。業務に大きい支障はないものの、レスポンスが悪くなるので、地味に面倒なトラブルですね。

原因は、Windows10にMicrosoftアカウントでログインしている事により起こる現象のようです。
ローカルアカウントに切り替えると一発で解決します。
【設定手順:スタート → 設定 → アカウント → ローカルアカウントでのサインインに切り替える】

Microsoftアカウントでログインしたまま解決したい場合は、このまま読み進めて下さい。

1、プロパティを開き、リンク先を確認する。(下図の場合:¥¥khd¥kdata¥共有フォルダ¥test)

2、リンク先のNASのコンピュータ名をNASのIPアドレスに書き換える。(KHD→192.168.1.231)

※ NASのIPアドレスは、コマンドプロンプトからPINGコマンドで確認できます。

3、パソコンを再起動して、ネットワーク資格情報の入力がでない事を確認

4、IPアドレスで共有フォルダにアクセスする事で、資格情報の入力問題は解決しますが、次項で説明する問題『コンピュータに危険を及ぼす可能性』が発生しますので、引き続き次の項目で対処して下さい。

「コンピュータに危険を及ぼす可能性」と警告

NASの共有フォルダにIPアドレスアクセスし、フォルダ内のファイルを移動したりコピーしたりすると警告が出る事案です。

1、インターネットエクスプローラーを起動し、メニューバーが出ていない場合は、タブの右の空いているスペースで右クリックメニューからメニューバーを出して下さい。

2、メニューバー「ツール」をクリックし「インターネットオプション」を選択

3、「セキュリティ」「信頼済みサイト」「サイト(S)」の順にクリック
4、「file://NASのIPアドレス」を入力し「追加(A)」「閉じる(C)」の順にクリック

※「このゾーンのサイトにはすべてサーバーの確認(https:)を必要とする(S)」のチェックは付けない

おまけ:インターネットオプションの開き方2

インターネットエクスプローラーを開かなくても、コントロールパネルから「インターネットオプション」を開く事ができます。

「コントロールパネル」→「ネットワークとインターネット」→「インターネットオプション」の順にクリック


※2番目赤枠「セキュリティ」のすぐ上インターネットオプションに赤枠付けるの忘れましたorz