『新年にまつわる』難読漢字
1 骨牌
カルタ(歌留多)
いろはガルタや歌ガルタで、一人が読み札を読むのに従って、場に散らしたそれに対する取り札を取り合って遊ぶこと。
2 祈祷
きとう
神仏の加護を願い、言葉によって除災増福を祈ること。
また、その儀礼。
3 賽銭
さいせん
祈願成就のお礼として神仏に奉る金銭。
また、社寺にもうでる際に奉納する金銭。
4 御神籤
おみくじ
神仏のお告げを得て吉凶を知るために引く、くじ。
5 標縄
しめなわ(注連縄、七五三縄)
神を祭る神聖な場所を他の場所と区別するために張る縄。
また、新年の祝いなどのために家の入り口に張って悪気が家内に入らないようにしたもの。
6 熨斗
のし(熨)
方形の色紙を細長く六角形にひだをつけて折りたたみ、中に熨斗鮑 (のしあわび) の細片を包んだもの。
祝儀などの進物に添える。
7 鯑
かずのこ(数の子)
ニシンの卵巣を塩漬けにしたり乾燥させたりした食品。
カッチャン「かずのこ」ニシンの子。
8 賽子
サイコロ(骰子)
双六などで用いる小さな立方体の道具。
六つの面に一から六までの目が記してあり、投げ転がして上面に出た数によりコマを進める。
9 迎春
げいしゅん
新春を迎えること。
新年を迎えること。
年頭のあいさつの言葉として、年賀状などに用いられる。
10 御節
おせち
正月に重箱に詰めてつくる料理。
11 初詣
はつもうで
正月、その年初めて社寺に参詣すること。
初参り。
12 牛蒡
ごぼう
キク科の二年草で高さ約1.5メートル。
主根はまっすぐ地中に伸びる。
葉は心臓形で、裏面に灰白色の綿毛が密生する。
夏、紫色のアザミに似た花をつける。
御坊・御房(ごぼう)
僧房、または寺院を敬っていう語。
13 阿亀
おかめ
おたふく面のような顔の女性。
多く、醜い顔の女性をあざけっていう語。
14 蒲鉾
かまぼこ
白身の魚のすり身に調味料を加えて練り、蒸し煮あるいはあぶり焼きした食品。
長方形の板に材料を半月形に盛り上げる板付きかまぼことすることが多いが、板を用いないものもある。
15 独楽
こま
木・金属などの円形の胴に心棒を通し、それを中心として手やひもで回転させて遊ぶ玩具。
唐ごま・べいごまなど種類は多い。
16 硯
すずり
墨を水ですりおろすために使う、石・瓦などで作った道具。
17 戎
えびす(恵比寿、夷、蛭子)
古くは豊漁の神。
のち七福神の一人として、生業を守り、福をもたらす神。
18 双六
すごろく
二人が盤を隔てて向かい合って座り、交互にさいを振って、出た目の数によって盤上の駒を進め、早く相手の陣に全部入れたものを勝ちとする遊び。
19 雑煮
ぞうに
餅に具をあしらった汁物。
地方により具はさまざまで、仕立ても澄まし汁・味噌汁といろいろ。
主として正月の祝い膳に用いる。
20 点袋
ぽちぶくろ
心づけ・お年玉などを入れる小さな紙袋。
21 屠蘇
とそ
屠蘇散を浸したみりんや酒。
延命長寿を祝って年頭に飲む。また、年頭に飲む祝い酒。
22 凧
たこ(紙凧)
細く割った竹で作った骨組みに紙を張って糸を結びつけ、風を利用して空高く飛ばして遊ぶ玩具。
絵凧・字凧・奴凧など種々ある。
23 書初
かきぞめ
新年になって、初めて毛筆で文字を書くこと。
昔から1月2日に行われ、めでたい詩・歌・句などを書く。
24 睦月
むつき
陰暦正月の異称。
25 蹴鞠
けまり
古代以来、貴族の間で行われた屋外遊戯。
数人が革沓を履き、鹿革製の鞠を落とさないように、足の甲でけって受け渡しする。
26 竜蝦
いせえび(伊勢海老、伊勢蝦)
十脚目イセエビ科の甲殻類。
岩礁にすむ大形のエビで体長約35センチに達する。
宮城県北部から南の太平洋岸に分布。
27 楪
ゆずりは
新葉が出てから古い葉が落ちるので、新旧相ゆずるという縁起を祝って新年の飾り物に使う。
28 紙垂
しで
木綿四手 (ゆうしで) に対して、紙で作った四手。
29 橙
だいだい
実が木についたまま年を越すところから「代々」として縁起を祝い、正月の飾りに用いる。
30 達磨
だるま
達磨大師の座禅の姿にまねた張り子の人形。
手足がなく、紅衣をまとった僧の形で、底を重くして、倒してもすぐ起き上がるように作る。
商売繁盛・開運出世などの縁起物とされ、最初に片目だけ入れておき、願いごとのかなった時、もう一方の目をかきこむ風習がある。
31 膾
なます(鱠)
古くは、魚・貝・獣などの生肉を細かく刻んだもの。
のちに、魚・貝や野菜などを刻んで生のまま調味酢であえた料理をさす。
32 鱓
ごまめ
カタクチイワシの幼魚を干したもの。
また、それをいって、砂糖・醤油・みりんを煮詰めた汁の中に入れてからませたもの。
正月料理に使う。